SharePoint リストのタスクのうち、未完了の一覧だけを定期的にメール送信する方法をご紹介します。
これは例えば、
などの業務を自動化するときに応用できます。
リスト | チェック項目 | 残高 | 送信先 |
---|---|---|---|
タスク | 完了 | 未完了タスク | 担当者 |
受注 | 出荷済 | 受注残 | 出荷部門 |
発注 | 入荷済 | 発注残 | 仕入先 |
売上 | 入金済 | 売掛金残高 | 顧客 |
仕入 | 支払済 | 買掛金残高 | 財務部門 |
とすると、https://mytenant.sharepoint.com/sites/kanri
にアクセスすると SharePoint が開きます。
ここにリストを作成していきます。
名前は「発注リスト」にします。
列を作成していきます。
納期は発注日の 5 日後にしてみました。
必要な列を追加した後、最後に「はい/いいえ」のチェック項目を追加します。この列にチェックが入っていない発注を発注残として利用します。
発注を 3 件追加してみました。
自分のメールアドレスから自動送信してもよいですが、noreply
などのシステム通知専用メールアドレスを作成しておくと、個人でなく組織としての通知に使えます。
忘れずに自分をメンバーに追加しておきましょう。
フィルタークエリに追加した
OData__x5165__x8377__x6e08_ ne 1
に注意してください。
この意味は入荷済が「はい」でないものとなります。
フィルタークエリ | 意味 |
---|---|
OData__x5165__x8377__x6e08_ |
「入荷済」を表すエンコード済列名 |
ne 1 |
「はい」ではない(Not Equal 1) |
OData__x5165__x8377__x6e08_
は以下の手順で見付けます。
URL のfield=
のところにある文字列にOData_
を加えるとできあがります。
取得した発注残データを配列に入れていきます。
配列から HTML テーブルを作成します。
(任意)HTML テーブルにスタイルを適用します。好みで変えていただいて構いません。
<style>
table {
border: 1px solid #ccc;
border-collapse: collapse;
}
table td,
table th {
border: 1px solid #ccc;
}
</style>
先程作成した共有メールボックスよりメールを送信します。
今日の日付はformatDateTime(convertFromUtc(utcNow(), 'Tokyo Standard Time'), 'yyyy-MM-dd')
で取得できます。
3 件の発注のうち 1 件は入荷済にしました。よって発注残は 2 件になるはずです。
テストを実行していきます。
正常に発注残の HTML テーブルを含むメールが送信されました。以降、定期的に実行されるはずです。
SharePoint リストを利用してタスクや受発注を管理すると、 Power Automate と組み合わせて未完了タスクや受発注残の管理が可能になることが分かりました。
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