マイクロソフト認定資格を取るには過去問の学習が効果的です。しかし、過去問を問いていて気付くことがあります。
解説がどこにも書いてない‥。
間違った回答がなぜ間違いなのかMS Learnを探し回ることになりますが、翻訳調の文章が読みにくい上に、そもそも MS Learn に書いてなかったりします。
実際にPL-900の勉強をしているときにChatGPTに聞いてみました。
例えば、PowerApps のキャンバス/モデル駆動型/ポータルアプリの違いについて問う問題があったとします(問題はすべて Udemy で購入)。
正解は「キャンパスアプリ」ですが、解説が全くありません。
ChatGPT に聞いてみました。
キャンパスアプリとモデル駆動型アプリの違いについて、カスタマイズの自由度に関して比較した回答をしてくれたので理解が深まりました。
MS Learn にはどのように書いてあるでしょうか。 PowerApps の概要と機能にはこうあります。
キャンバス アプリ
キャンバス アプリは、空白のキャンバスからアプリを作成する場合に便利なオプションです。 画面のサイズの選択から始めます。タブレットまたはモバイル、次に構築を行う空白の画面が表示されます。 データ ソースを追加することにより、アプリでデータと対話できます。 さまざまなコントロールをドラッグ アンド ドロップし、Excel の式を記述して目的の機能を追加します。 キャンバス アプリは、アプリを構築する際に完全な柔軟性を提供します。
モデル駆動型アプリ
Microsoft Dataverse のデータから構築されたモデル駆動型アプリ。 Power Apps では、このデータ上で操作と対話ができる、見栄えがよく、完全に機能するアプリを構築します。 モデル駆動型のアプリでは、アプリ サイズの選択を気にする必要はありません。レスポンシブで、余計な手間なく、モバイルまたはタブレットで機能します。 リレーションシップ、フォーム、ビュー、ビジネス ルールなどを Dataverse のデータ層で定義することによって、すべての式を自分で作成することなく、ビジネスの結果を得ることができます。
モデル駆動型アプリのカスタマイズが制限されている趣旨の説明がなく、カスタマイズ自由度に関する両者の区別がつきませんでした。
次にこういった問題はどうでしょうか。
正解は「モデル駆動型」ですが、ちょっとしたひっかけ問題です。「コードをほとんど必要とせずに」はあまり重要ではなく、「複雑なビジネスプロセス用の」という文言が出てきたとき「モデル駆動型」を選ぶという、いわば問題のための問題です。
試験あるあるですよね。
ChatGPT に聞いてみました。
間違えていますね。ひっかけ問題にひっかかってしまったようです。
もう一度聞いてみました。
今度は正解です。
以上使ってみた感想として、ChatGPT は試験問題と非常に相性がよいと感じました。問題は最初から与えられているので、コピペして聞くだけです。
一方で、試験問題特有のひっかけや言葉遊び的な問題には間違えてしまうこともあるため、何度も聞いてみたり、ChatGPT の回答をヒントにして原文をあたってみたりすると、最初から原文をあたるよりも時間の節約になるように思います。
実際に ChatGPT を使って勉強してPL-900 を 2023-04-14 に取得しました。
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