以前ご紹介した通り、電帳法では「取引年月日」、「取引金額」、「取引先」の記録が求められているため、365で電帳法対応する場合はSharePointのプロパティとして追加する必要がありました。
今回はこれらの必須プロパティをPower AutomateのAI Builderを利用して自動入力する方法をご紹介します。
Power Automateのフローを作成し、SharePointドキュメントに領収書ファイルが追加されたときにAI Builderのアクションを使って情報を抽出し、 SharePointドキュメントのプロパティを更新します。
3つの必須プロパティ「取引年月日」、「取引金額」、「取引先」を追加します。
プロパティ | 種類 |
---|---|
取引年月日 | 日付と時刻 |
取引金額 | 一行テキスト |
取引先 | 一行テキスト |
尚、相互関連性要件の「書類種別」に関してはプロパティではなくフォルダーごとに分けるようにします。 これはAI Builderの適用モデル(領収書モデル、請求書モデル、カスタムモデル)を分けられるようにするためです。
注意点として「取引金額」は数値ではなく一行テキストにします。 AI Builderでの読み取りで合計金額に¥マークが含まれている場合は文字列として返されるためです。
Power Automateのフローを作成します。
トリガーが1つ、アクションが3つだけの簡単なフローです。
トリガーはSharePointの「ファイルが作成されたとき(プロパティのみ)」を利用して、 ドキュメントライブラリの領収書フォルダーを指定します。
領収書ファイルの中身を取得します。
「ファイルコンテンツの取得」アクションでファイル識別子に以下の関数を指定します。ここが最大のつまづきポイントです。 uriComponent関数は領収書ファイルのURLをエンコードします。
uriComponent(triggerBody()?['{FullPath}'])
AI Builderの「領収書から情報を抽出する」アクションを追加し、 上で取得したコンテンツを指定します。
SharePointの「ファイルのプロパティの更新」アクションで、トリガーのIDと、AI Builderで取得した結果を入力します。
SharePointプロパティ | AI Builder(領収書から情報を抽出する)の読み取り結果 |
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取引年月日 | トランザクションの日付 |
取引金額 | 合計 |
取引先 | 店舗名 |
SharePointのプロパティが自動的に更新されました。
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